主催: 日本理学療法士協会 九州ブロック会
会議名: 九州理学療法士学術大会2021 from SASEBO,長崎
回次: 1
開催地: 長崎
開催日: 2021/10/16 - 2021/10/17
p. 90
【目的】
OPCAB において、術後歩行自立獲得までの日数に影響を及ぼす因子について検討を行なったので報告する。
【方法】
2019 年1 月から2020 年11 月までの期間に、当院心臓血管外科にて待機的にOPCAB を施行した104 例のうち、術前に歩行が自立していた(自助具使用者も含む)99 例(70 ± 9 歳、男性79 例、女性20 例)を対象とし、後方視的に検討を行なった。術後歩行自立獲得までの日数を従属変数とし、年齢、性別、術前状況(栄養状態CONUT、BMI、5m 歩行速度、握力、フレイル、サルコペニア、喫煙歴)、既往歴(心血管疾患、心臓以外の血管疾患、高血圧、透析、腎機能障害、糖尿病、脂質異常症、呼吸器疾患、脳血管疾患)、人工呼吸器装着時間、術後合併症の有無、術後感染症の有無、術後リハ開始までの日数、術後離床開始までの日数、術後歩行開始までの日数を独立変数とし、重回帰分析を行なった。術後、連日転倒・転落アセスメントを行なっており、理学療法士もしくは看護師が歩行を評価し、転倒・転落の危険性がないと判断した日を術後歩行自立獲得日と定義した。なお、術後歩行自立獲得までの日数については正規分布していなかったため、対数変換を行い正規分布していることを確認した上で従属変数に設定した。また重回帰分析を行うにあたり、まず単回帰分析を行い、p 値0.1 未満の変数について重回帰分析を行なった。有意水準は5% とし、多重共線性に配慮して行なった。つぎに重回帰分析にて有意な関連性を認めた独立変数について、術後歩行自立獲得までの日数の中央値で2 群に分け、ROC 解析を行いカットオフ値を調べた。
【結果】
術後歩行自立獲得までの日数は5.8 ± 3 日(中央値5 日)であった。単変量解析にてp 値0.1 未満となった以下の独立変数、年齢、性別、5m 歩行速度、フレイル、握力、腎機能障害、術後リハ開始までの日数、術後離床開始までの日数、術後歩行開始までの日数、術後感染症の有無について重回帰分析を行なった結果、術後歩行開始までの日数(標準化偏回帰係数β =0.49、p
【倫理的配慮,説明と同意】
本研究はヘルシンキ宣言に則り実施した。また、事前に対象者からデータを使用する事への同意を得た上で、個人情報保護など十分な説明を行い実施した。また、開示すべき利益相反はない。