2019 年 15 巻 1 号 p. 48-53
本論文の目的は多様な環境側面への取組についての情報を整理し、タイプⅢ環境宣言におけるホットスポット分析の活用方法、および、タイプⅢ環境宣言の在り方を検討することである。自然資本連合、欧州委員会環境フットプリント、UNEP/SETACライフサイクルイニシアチブのホットスポット分析に関するプロジェクト、各種民間スキームなどの動向を見ると、製品等の多様な環境側面の評価スキームとしては企業の独自性と共通ルールの在り方のバランスが重要であること、その中でタイプⅢ環境宣言は環境側面の取組に対する定量指標(KPI)としての位置づけとして活用され得ることが示唆された。