2019 年 15 巻 1 号 p. 42-47
本解説は、ISO14024で規定されるタイプⅠ環境ラベルであるエコマークにおけるホットスポット分析手法の活用と展開について報告する。エコマークは、日本における環境ラベルとして1989年に認証事業を開始し、今年度30 年を迎える。認証にあたって、1996年より事業実施要領を改定し、当時新たに規格化されたISO14020及びISO14024に準じて、商品のライフサイクルを通して環境への影響を総合的に評価する仕組を導入している。この商品ライフサイクルを通じて総合的に環境への影響を評価する手法は、ホットスポット分析手法の考え方との共通性が多く、エコマーク認定基準の策定において、基準の科学的根拠を強化することを目的に、ホットスポット分析手法を活用し展開することに関して考察した。