日本LCA学会誌
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解説
SCPを指向した次世代ものづくり
梅田 靖木下 裕介小島 道一松本 光崇
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2019 年 15 巻 2 号 p. 152-160

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抄録

持続可能な消費と生産(Sustainable Consumption and Production: SCP)は、Sustainable Development Goals(SDGs)とものづくりをつなぐ重要な概念であるが、そのポイントがわかりにくい。本稿では、SCPの具体像を描く1つの試みとして、消費側と生産側の連携(CP連携)を中心にしたシナリオを描くアプローチを紹介する。著者らのシナリオアプローチによる検討の結果、SCP に向けた CP 連携として、充足生産・適量生産、循環生産、所有によらないモノの使い方、および、消費者行動の転換の4つのキーフレーズが浮かび上がってきた。これらを考える際の重要な基礎概念として、サーキュラーエコノミー、シェアリング、および、リマニュファクチャリングを挙げることができ、本稿ではこれらの動向を併せて解説する。

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