日本LCA学会誌
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解説
バッテリーのCFP算定を巡る国内外の動向と今後の展望
磯部 眞弓
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2025 年 21 巻 2 号 p. 80-86

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抄録

製品のカーボンフットプリント(CFP)は、その製品の気候変動に対する影響を包括的かつ定量的に示す手段として活用されてきた。しかし、今までは統一された算定方法が決まり難いため、具体的な法規制として活用されることはなかった。近年、CFPを算定するための情報基盤が整い、一定のコンセンサスがとれる見込みが出たことから、算定した結果を規制に活用する動きが欧州において始まった。そこで、欧州における以下の3つの法規:1) 国境炭素調整措置(CBAM)、2) 欧州バッテリー規則、3) エコデザイン指令(ESPR)の内容を中心に確認しながら、今後求められる対応について考察した。

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