2020 年 1 巻 p. 62-68
液体クロマトグラフの発展に伴い、より簡易な操作でLC分析が達成出来る様になって来ている。一方で、研究スピードの向上を求められるために液体クロマトグラフのトレーニングの時間が減少し、熟練者の知識の継承が難しくなっている。この様な状況の変化を背景に、個人の機器分析の知識・経験の差をシステムやソフトウェアが補完し、データの信頼性を確保する、分析支援機能の重要性が増して来ている。本稿では、これらの新たな分析支援機能とこれらを活用する新しいLC分析スタイルの提案について紹介する。