2025 年 11 巻 p. 80-86
分取液体クロマトグラフィー及び分取超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)は、化合物の単離・精製に不可欠な技術である。特に分取SFC は、回収時に二酸化炭素が気化する為、回収後工程の簡便性、分析時間の短縮、LC とは異なる分離選択性と言った利点から、近年その利用が拡大している。しかし、SFC はカラムへの保持や分離に試料溶媒の影響を受け易く、カラムへの試料導入量を増やす事が難しいと言う課題が有る。
この課題を解決する方法として、超臨界流体抽出(SFE)とSFC をオンラインで接続する手法(オンラインSFE-SFC)が在る。固体試料から目的化合物を抽出して、そのままカラムに導入し分離を行い、目的画分を分取する事が出来る為、一度の操作で大量の試料を導入する事が可能と成る。低分子医薬品の粉末試料からの精製、食品試料からの機能性成分の精製に応用した事例を紹介する。