2021 年 2 巻 p. 121-130
サイズ排除クロマトグラフィー(size exclusion chromatography、SEC)とは、分子サイズを基に分離が行われるHPLCの分離モードの1つであり、主に、高分子化合物の分離分析及び物性評価に用いられている。1964年にJ.Mooreが架橋ポリエチレンゲルを用いて合成高分子の分子量分布を測定した事1)が始まりであるとされ、現在でも高分子分析における必須の手法である。本稿では、SEC分析に用いる装置構成、分離原理、分子量測定方法、条件設定のコツ等を説明し、併せて、応用例を紹介する。