蝶と蛾
Online ISSN : 1880-8077
Print ISSN : 0024-0974
メナドヒメワモンFaunis menadoの2亜種における5齢幼虫頭部模様の違い
山口 諒末藤 清一小田切 顕一Djunijanti PEGGIE矢田 脩
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2018 年 69 巻 2 号 p. 67-73

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抄録

ヒメワモン属Faunisはタテハチョウ科ワモンチョウ亜科に属する小型の一群であり,インドの一部や中国からスンダランド,フィリピン諸島,スラウェシ島にかけて約15種が分布する.メナドヒメワモンF. menadoはスラウェシ島およびその周辺の島嶼部にのみ分布する固有種であり,10亜種を含んでいる.

本論文では,特に北部亜種menadoと南部亜種chitoneに着目し,それぞれについて各幼生期の外部形態の比較を行った.その結果,両亜種間で5齢幼虫頭部の模様が著しく異なることが判明した.本種は著者ら(Yamaguchi et al. 2016)によって,これらの2亜種を含むスラウェシ島の5亜種が成虫外部形態から2系統群に分類されている.両者の違いは種レベルに相当することが示唆されており,これを支持するかたちで幼生期にも違いが見られたと言える.

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© 2018 日本鱗翅学会
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