マクロ・カウンセリング研究
Online ISSN : 2434-3226
Print ISSN : 1347-3638
原著論文
YouTubeにみるHPVワクチン問題に対する意⾒の変遷
間中 伴⼦いとう たけひこ
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 18 巻 p. 63-80

詳細
抄録
⽬的:⽇本におけるHPVワクチン(⼦宮頸がんワクチン)の実施に賛否両論がある。本研究の⽬的は,YouTube というSNS においてHPV ワクチンがどのように受容されているかを明らかにすることである。⽅法:調査1では,YouTube 動画の内容を2011 年から2021年まで視聴し,その内容を賛成派,反対派,中⽴派にカテゴライズしてそれぞれの件数を⽐較した。調査2では,2013年,2015年,2023年のYouTube動画の内容に対するコメントをテキストマイニング分析した。結果:調査1では,2011 年から2017 年までは,反対派が多かったが,2018年から2021年では賛成派が多くなり傾向が逆転した(χ2=50.23,p< .001)。調査2では,2015年は,⼈⽣が変わる,未来が奪われる等の否定的コメントが多かったが,2023 年では,無料で受けられる,など政府キャンペーンの影響がみられた。考察:メディアのワクチン副反応による健康被害キャンペーンと政府の無料化を含むワクチン積極的勧奨政策がYouTube動画内容と動画コメントに⼤きな影響を与えていた。
著者関連情報
© 2025 マクロ・カウンセリング研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top