哺乳類科学
Online ISSN : 1881-526X
Print ISSN : 0385-437X
ISSN-L : 0385-437X
報告
国内由来の外来種ニホンイタチMustela itatsiによる絶滅危惧種ミヤコカナヘビTakydromus toyamaiの捕食
河内 紀浩中村 泰之渡邉 環樹
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 58 巻 1 号 p. 73-77

詳細
抄録

沖縄県の宮古諸島に導入されたニホンイタチMustela itatsiの糞より,同諸島固有の絶滅危惧種ミヤコカナヘビTakydromus toyamaiの骨及び体の一部を検出した.この結果は,同地域に生息する希少な固有種が国内外来種であるニホンイタチに捕食されていることを直接的に示す初めての証拠であり,ミヤコカナヘビの深刻な個体数減少の原因についての議論に一石を投じるものである.

著者関連情報
© 2018 日本哺乳類学会
前の記事 次の記事
feedback
Top