哺乳類科学
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哺乳類科学60巻記念特集2 哺乳類の最新研究手法
次世代シークエンス時代における哺乳類学~初学者への誘い~
佐藤 淳木下 豪太
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2020 年 60 巻 2 号 p. 307-319

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抄録

次世代シークエンサーは2005年ごろから実用化が進んだ新型DNAシークエンサーであり,現在も急速なスピードで改良されている.現時点で開発から10年以上が経ち,日本の哺乳類学でも少しずつ利用されつつある一方で,未だ十分に活用されていないのが現状である.本稿では,最近の研究事例を紹介することで,今後の日本の哺乳類学における次世代シークエンサーの利用を促進するきっかけとしたい.次世代シークエンサーが提供するデータにより,従来と比較して桁の異なる莫大な量のDNA情報が利用可能となったことで,進化生物学,生態学,分類学等の基礎科学だけでなく,野生哺乳類の保護・管理等の応用科学分野においても大きな貢献が期待される.

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© 2020 日本哺乳類学会
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