生成AIをはじめとした技術の進歩は著しい。このスピードが遅くなることは考えにくく,このままいけばますます加速していくのだろうと予想される。昔映画で見たような世界が,つぎつぎと現実のものとなっていくのだろう。大事な論文は自分で書かなくて良い未来も,もうそこにあるのかもしれない。その中にあっては,今回の論文も残念ながらすぐに遠い過去にものになってしまう。今は思いもつかなかった未来がやってくる可能性は高い。しかしながら,論文とは元来そういうものでもある。執筆者には今書いたことが重要であろうし,読者はその時読んで考えたことに意味がある。さらに,論文はいつまでも記録として残り,興味があればいつでも参照し直すことができる。誰かがいつかどこかで手に取り,感銘を受け,次の論文を書いてくれるかもしれない。そういう可能性が人らしさでもある。