計量国語学
Online ISSN : 2433-0302
Print ISSN : 0453-4611
論文B
コーパスにおける格助詞の使用実態
BCCWJ・CSJ にみる分布
丸山 直子
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2015 年 30 巻 3 号 p. 127-145

詳細
抄録
 現代日本語の格助詞について,『現代日本語書き言葉均衡コーパス』(BCCWJ)及び『日本語話し言葉コーパス』(CSJ)における用いられ方を観察し,書き言葉と話し言葉の違い,及びそれぞれのレジスターごとの違いを明らかにした.BCCWJ はコアのみ(新聞,雑誌,書籍,白書,知恵袋,ブログ)を調査対象とし,CSJ は,同一話者による独話(学会講演)と対話(自由会話)4件ずつを対象として調査を行った.  BCCWJ もCSJ も,全語数の約30%が助詞であり,助詞の中では格助詞が最も多い.BCCWJにおいて,白書と知恵袋は対極にある.白書はデの代わりにニオイテを用いるなど,かたい書き言葉としての性質を持っている.新聞は多少白書に似た性質を持つ.知恵袋とブログは,ともに話し言葉的な性質を帯びているが,知恵袋の方がより独特である.CSJにおいては,学会講演と自由会話で性質が異なる.CSJの学会講演と,BCCWJのかたいタイプの書き言葉(白書・新聞)には類似点が見られる.
著者関連情報
© 計量国語学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
次の記事
feedback
Top