計量国語学
Online ISSN : 2433-0302
Print ISSN : 0453-4611
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論文B
  • 岐阜・愛知方言の所属は東か西か
    入江 さやか, 金 明哲
    原稿種別: 論文B
    2019 年 32 巻 1 号 p. 1-18
    発行日: 2019/06/20
    公開日: 2020/06/20
    ジャーナル オープンアクセス
    日本の方言は,これまで多くの先行研究によって,語彙・文法・音韻などの違いから,種々に分類されてきた.構造言語学的な体系的基準による分析は当然行われるべきことであるが,現実の言語行動において,実際に使用された頻度を考慮した分類も重要であると考える.そこで,本研究では,自然談話における拍のbigramの頻度データを使用し,近隣結合法を用いた系統樹を作成して,各地方言の分類を行った.その結果,北アルプスを境として,東西に分かれ,岐阜と愛知は共に西に分類できた.次に,東西の方言における拍bigramの特徴を見るために,比率差の検定を行ったところ,東では「ンダ・ネー・ダカ・ッテ・ダッ・ダヨ・ガラ」,西では「ナー・モー・(u)ーテ・ホイ・ンヤ・ンジャ・ソヤ」が,有意な差が見られる拍bigramとして上位に抽出された.
  • 李 広微, 金 明哲
    原稿種別: 論文B
    2019 年 32 巻 1 号 p. 19-32
    発行日: 2019/06/20
    公開日: 2020/06/20
    ジャーナル オープンアクセス
    「国民作家」と呼ばれる夏目漱石の個性的な文体は,多くの読者を魅了し,模作され続けている.水村美苗が漱石の未完の小説『明暗』を模倣して書いた『続明暗』は,その文体模倣の完成度の高さから注目を浴びた.本稿では,計量的アプローチを用いて,水村が文体模倣のためどのような点を工夫していたか,『明暗』と『続明暗』二作品の文体にどのような異同があるかをめぐって,コーパス言語学の観点から分析を展開した.文の長さ,タグ付き形態素,品詞の構成及び文節パターンについて計量分析を行った.その結果,ほかの比較テキストに対照して,『続明暗』は文の長さ,語彙,品詞,構文などに於いて,『明暗』に似ている部分やその度合,残存されている水村の表現特徴などを見つけ出すことができた.
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