計量国語学
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第64回大会発表特集
在住外国人のための求職場面で使われる語彙の計量分析
コーパスとテキストマイニングによるアプローチ
亀井 信一
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 33 巻 2 号 p. 81-95

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抄録

本研究の目的は,日本で生活する外国人が自立した言語使用者として職を得ることを日本語教育の観点から支援することである.そのために,本稿では求人情報(求人票)を読むのに必要な語彙の特徴,及び履歴書(志望動機)を書くのに必要な語彙の特徴を明らかにすることを調査課題とした.調査データとして,ハローワークの求人票,及び日本語母語話者が書いた志望動機の文章を用いてコーパスを作成し,品詞構成,出現頻度,特徴度を分析した.その結果,求人票については,品詞として名詞が際立って多く,中級後半レベルの語が最も多いこと,その傾向は業種間で差は無いことが明らかになった.志望動機の文章については,特徴的な語として「貴社」,「志望」,「携わる」等があることが明らかになった.また「〜たいと考える」等の頻出文型があることが明らかになった

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