マツダ技報
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特集:新型MAZDA3
SKYACTIV-Xに適用する燃焼予測技術
河野 通治本田 雄哉和田 好隆上村 匠植木 義治横畑 英明
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2019 年 36 巻 p. 44-50

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抄録

CO2排出量の削減に最も寄与する内燃機関の理想追求に向け,リーン圧縮着火による熱効率向上を実現する次世代ガソリンエンジンSKYACTIV-Xを開発した。SKYACTIV-Xでは,圧縮着火・ノッキングのように,混合気の化学反応によっておこる自着火現象を完全に制御する必要があり,その実現のために予測技術を用いたモデルベース開発は重要な役割を担う。そこで,基礎研究による現象解明を通じて,これまで開発してきた流動・噴霧予測技術を高精度化し,新たに素反応を考慮した燃焼予測技術を構築した。加えて,本予測技術を用いて,高速高負荷域で発生するノッキング現象を分析し,その抑制の方向性を確認した。

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