松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
集学的治療により長期生存を得た局所進行乳癌の1症例
野津 長松井 泰樹芦田 泰之原田 祐治神田 美津子
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ジャーナル オープンアクセス

2006 年 10 巻 1 号 p. 47-50

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抄録
68歳女性.患者は左乳房腫瘤および皮膚潰瘍を主訴とした.所見では,左乳房に皮膚潰瘍を伴う8×8cmの腫瘤が認められ,マンモグラフィーでは同部位にカテゴリー5の腫瘤陰影が確認された.更に擦過細胞診は陽性であった.以上,これらのことより,局所進行乳癌と診断し,静脈再建を含めた拡大乳房切断術を行った結果,病理組織学的に充実腺管癌(Stage IV)と診断され,術後化学療法としてドセタキセルを主とした治療と局所照射を追加した.術後5年経過現在,再発なく生存中である
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© 2006 松江市立病院
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