松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
妊娠を契機に悪化したBasedow病合併妊婦から出生した新生児Basedow病の1例
田中 雄二, 野津 長, 豊嶋 直美
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キーワード: 新生児Basedow病, 抗TSH受容体抗体
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2006 年 10 巻 1 号 p. 51-55

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抄録
日齢0男児.患者の母親は妊娠前よりBasedow病として抗甲状腺剤による治療中であったが,妊娠を契機に病状が悪化し,高い抗TSH受容体抗体価を維持したまま出産に至った.精査の結果,患者は新生児Basedow病と診断され,日齢8日より抗甲状腺剤の投与を開始したところ,日齢48日に甲状腺機能の改善を認め,同薬剤を中止した.尚,TSH結合阻害抗体,甲状腺刺激抗体はいずれも日齢94日に陰性となり,児の発育および発達は順調で,1歳までで定期的な経過観察を終了した.
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© 2006 松江市立病院
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