抄録
症例は88歳、女性。数週間前からの前胸部痛にて受診した。心電図上、心筋梗塞が疑われ、冠動脈造影施行されたが、冠動脈に有意狭窄を認めず、左室造影ではたこつぼ様壁運動を認めた。心筋逸脱酵素上昇無く、心筋シンチグラフィーでは心尖部に集積低下を認めた。血栓評価のために心臓CT施行し、冠動脈狭窄、左室壁運動の評価を行い良好な結果を得た。さらにCT画像と心筋シンチグラフィーとの融合画像を作成することにより診断に有用な画像を得ており、心臓CTとシンチグラフィーの有用性を示す興味深い症例と考えたため、報告する。