抄録
高齢化社会の重要課題の一つである認知症の早期診断の1 手法とし、MRI を利用したVSRAD(Voxel-based Specific Regional analysis system for Alzheimer’s Disease)は、当院でも日常的に利用されている。これはアルツハイマー病に関連する領域である側頭葉内側の扁桃体から海馬にかけての委縮の程度の測定する手法である。今回当院でVSRAD と改訂長谷川式簡易知能検査(以下、長谷川式)が実施された50 歳以上の405 人に対し、長谷川式の成績とVSRAD の成績に年齢が関連しているか検討した。VSRAD の結果を長谷川式の成績25 点/ 24 点で2 群に分けて検討した場合、各数値の年代別平均値の推移は正常群で明確であった。特に80 歳前後で有意差が見られることが多かった。非正常群では、年齢による有意差はZ スコアの70 歳未満と70 歳以上の間のみであった。出血と癒合病変の出現頻度は、正常群と非正常群で有意差を認めた。