松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
転換性障害に対してエスシタロプラム使用後肝機能障害が生じた1 例
赤堀 匠三浦 明彦大竹 徹
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 17 巻 1 号 p. 67-72

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抄録
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors:SSRI)は三環系抗うつ薬より副作用が少ないとされており,現在抗うつ薬の主流になっている.中でもMANGA Study(Meta-Analysis of New Generation Antidepressants Study)で有効性と認容性のバランスが最も良いとの評価を得ている薬剤としてエスシタロプラムがある.抑うつ状態を伴う転換性障害の60 代女性に対してエスシタロプラムを使用し,使用後18 日目に混合型の肝機能障害を生じた1 例を経験した.効果があまり期待できない同系統への薬剤変更,必要十分量・必要期間の観察なしに薬剤を変更もしくは追加することは,多剤併用の原因になってしまい,重篤な副作用を起こしかねないことを再認識した.
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© 2013 松江市立病院
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