抄録
クリニカルパスの導入などにより,急性期病棟における在院日数はさらなる短縮化が図られているが,その中で,受け持ち看護師として患者と関わりをもてずに退院を迎えられることも少なくない.今回私たちは,病棟看護師が受け持ち看護師の役割をどのように感じ,また受け持ち患者とどのように関わっているかについて現状を把握することにより,受け持ち看護師の役割に支障をきたす要因,問題点を明らかにした.そして,その要因に対してアプローチした過程を評価・考察した.その結果,受け持ち看護師の機能改善には,受け持ち看護師としての意識の向上と,患者と関わりやすい環境を整えることが必要と考えられた.