松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
片麻痺で発症した上位頚髄神経鞘腫の1 例
阿武 雄一瀧川 晴夫中川 史生鞁嶋 美佳吉田 学福永 典子堀 郁子
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キーワード: 脊髄, 神経鞘腫, 片麻痺
ジャーナル オープンアクセス

2017 年 21 巻 1 号 p. 42-44

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抄録

受診当初,脳血管障害と診断された83 歳の男性患者が,実は上位頚髄の硬膜内髄外腫瘍であったことが判明した.術前みられた片麻痺が摘出術により軽快した事から,片側皮質脊髄路の圧迫が原因であったと考えられた.典型的な症状では無く,Brown-Séquard 症候群の不全型であったと言えるが,鑑別診断に挙がらず看過される可能性もあった.診断及び手術に関し,若干の考察を加え報告する.

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