松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
A 群溶血性連鎖球菌感染による化膿性大腿筋炎の1 例
奈良井 哲岡本 学辻 靖博田中 雄二村上 大気
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2017 年 21 巻 1 号 p. 69-71

詳細
抄録
症例は1 歳男児.当科受診2 日前から左足を痛がる様子が見られ,その翌日から発熱も伴うようになったため近医小児科を受診したところ,炎症反応亢進が認められたため同日当科に紹介受診となった.診察上は下肢に明確な所見を認めなかったが,入院時MRI で左下腿の外側広筋の腫脹および異常信号を認めた.筋組織の感染症と考えセファゾリン静注で加療を開始すると入院3 日目に解熱し,徐々に下肢を使うようになった.その後は入院5 日目より伝い歩き,7 日目に一人歩きが可能となった.血液培養でA 群溶血性連鎖球菌が検出され,同菌による化膿性筋炎と診断し,感受性検査の結果を基に入院4 日目から抗菌薬をアンピシリンに変更している.入院8 日目に退院しアンピシリンの内服を追加して,静注とあわせて3 週間の抗菌薬加療とした.退院後も再燃は認めていない.本疾患の早期診断にはMRI が有用であった.
著者関連情報
© 2017 松江市立病院
前の記事 次の記事
feedback
Top