松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
著明な腹腔内遊離ガスを認めるも非開腹治療した腸管嚢胞様気腫症の1例
宇奈手 一司清水 弘治河野 菊弘吉岡 宏金山 博友井上 淳
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2001 年 5 巻 1 号 p. 75-77

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抄録
74歳男.腹部膨満を主訴とした.1ヵ月前から腹部膨満を認めていたが放置していた.肺気腫で他院に通院中,腹部CTにて大量の腹腔内遊離ガスを認め,消化管穿孔を疑われ,松江市立病院に紹介入院となった.腹部膨満を認めたが,軟性で圧痛はなかった.腹部CTにて腹腔内遊離ガスと共に腸管の気腫性変化を認め,腸管嚢胞様気腫症と診断した.腹腔穿刺にてガスを吸引したところ,症状は消失した.腹腔穿刺後は腹腔内遊離ガスを認めず,全身状態も良好であり,退院に至った.急性腹症を呈しない腹腔内遊離ガスを認めた場合には,本症を念頭に置く必要がある
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© 2001 松江市立病院
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