抄録
咳嗽発作を主訴とした患児14名(男児5名,女児9名,1歳1ヵ月~12歳7ヵ月)を被験者とし,延べ37事例を対象に,就寝前に足浴を実施した.足浴の前後で呼吸器症状を比較すると咳嗽,喘鳴は足浴後で症状が有意に軽減することが明らかになった.血中酸素飽和度(SpO2)値は,28事例中15事例に上昇を認めたが有意差はなかった.付き添い者からの調査でも,熟睡感75%,呼吸状態,喘鳴,咳込みとも71.9%が「良い」又は「少し良い」と回答があり,足浴後に患児の症状が落ち着いたという評価が得られた.患児にとって緊張の連続である入院生活に遊び感覚を盛り込んだ足浴は,温水に親しみ楽しみながら行うことができた.その様子,表情から付き添い者も安心し,互いにリラックスすることができ,症状緩和への相乗効果として表れたのではないかと考える.看護者も足浴を通して患児,付き添い者とのコミュニケーションが深まり,互いの関係を築く良い看護場面となった