抄録
66歳女.甲状腺癌術後経過観察中,頸部不快感があるとのことでCTを施行した際,右乳房に腫瘍陰影を指摘された.細胞診で悪性と診断されたため,乳房温存手術及び腋窩郭清を施行した.部分切除した乳腺内には,径6mmの割面白色で浸潤性の腫瘤を認めた.病理学的には原発巣は硬癌で周囲脂肪織に浸潤し,腋窩リンパ節転移は4個認められた.エストロゲンレセプタ,プロゲステロンレセプタは共に陽性であった.術後の局所照射50Gyと共にアナストロゾール,ドキシフルリジンを経口投与した.術後合併症無く退院し,再発無く快適な日常を送っている