抄録
本稿は,持続可能な廃棄物最終処分場をめぐる,埋立処分部会の検討を総論としてまとめたものである。まず,持続可能な廃棄物処理とはどのようなものになるか,その中で最終処分場の持続可能性の概念を提案した。そして,どのような埋立処分を目指すべきか,安全性の考え方,跡地利用の必要性を述べ,埋立物・方法・施設構造・立地の4つの視点を含めた設計概念を提案した。さらに,安定化レベルの定義と設計管理の関係,リスク最小化の方法について述べた。次に,本特集で紹介されている様々な取り組みを,その背景と必要性とともに要約した。