抄録
放射能濃度等測定ガイドラインは,2011 (平成 23) 年 3 月 11 日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関し,空間線量率および放射能濃度の測定方法を定めたものである。空間線量率の測定は,ガンマ線を測定できるシンチレーション式サーベイメータにより行い,放射能濃度の測定はゲルマニウム半導体検出器,NaI (Tl) シンチレーションスペクトロメータ,またはLaBr3 (Ce) シンチレーションスペクトロメータにより行う。これらの測定方法を理解し,精度の良い測定を行うために作成されている。今後も新たな知見が明らかとなった場合や見直しが必要と考えられた場合には,適宜改訂されることとなる。