抄録
食品リサイクル法は施行状況の点検時期を迎えており,2013 (平成 25) 年 7 月に論点整理がまとめられた。この中では,① 食品ロス削減を通じた経済成長への貢献 (リデュース) と,② 食品循環資源の最大限の活用による地域の循環産業の創出と活性化 (リサイクル) という 2 つの軸で整理され,今後の食品リサイクル制度の目指すべき姿の検討の方向性が示された。
本稿では,食品ロス削減 (リデュース) に関して,世界の動き,日本における現状,民間企業による取り組みの進捗状況,国の取り組み等の概要を紹介する。