廃棄物資源循環学会誌
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特集:最終処分場技術の変遷と今後の展望
浸出水脱塩処理施設から発生する副生塩のリサイクル事例
大野 彰久 伊藤 智祥
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2015 年 26 巻 1 号 p. 59-64

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抄録

現在,松山市では,2003(平成 15) 年に供用開始した一般廃棄物最終処分場の延命化に取り組んでおり,埋立物の再資源化や受入基準の厳格化等の施策により,大幅な延命化が見込まれている。しかし,埋立物に占める焼却灰の割合が増加したことなどにより,浸出水中のカルシウムや塩類が当初予定より高濃度で溶出しており,浸出水脱塩処理施設の脱塩処理能力が大幅に低下している。そこで,浸出水脱塩処理施設を改良し,処理工程を変更することおよびエコ次亜製造装置を導入することにより,処理施設の塩類濃縮効率を高め,処理能力の増強を図ることとしている。また,エコ次亜製造装置で製造されたエコ次亜は,下水道終末処理場で消毒剤として使用する計画としている。

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© 2015 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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