廃棄物資源循環学会誌
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特集:観光とごみ
観光立国に向けた展望と課題
――環境問題の観点から――
敷田 麻実
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2015 年 26 巻 3 号 p. 171-182

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抄録

2000 年代以降,国内の観光政策は観光産業の振興から地域振興も含めた総合政策に転換した。その中で,人口減少によって縮小する地域社会や経済の再生を観光によって補完する観光まちづくりも強調されている。国内観光消費額は 22 兆 5,000 億円であり (2012 年),訪日外国人観光客数は 1,341 万人となった (2014 年)。そのため観光関係者だけではなく,地域経済の振興や地域再生に関心のある関係者が観光に注目している。しかし,経済活動である消費行動を伴う観光は,「無害」な現象ではなく,観光客が増加すれば環境への影響も発生するため,観光振興による負の影響の顕在化も指摘されている。そこで,本稿では,観光の特徴や仕組みを明らかにした上で,「観光立国」の経過や最近の地域の観光動向を踏まえながら,観光と環境の関係や課題を整理し,持続可能な観光を目指すための観光の影響のマネジメントを考察した。

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© 2015 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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