抄録
環境保全のための取り組みは,全世界的に必要であるが,その具体的な対策は国・地域等によって異なる。そうした取り組みは,当該国・地域では当然のことであっても,そこを訪れる観光者にはわかりにくい場合がある。観光者に対して,環境保全のための取り組みであるという情報提供を行うことで,そこに生じやすい不満や誤解を解消することが可能である。また,情報提供においては心理的誘導や異なる言語の観光者にわかりやすいサイン表示が重要である。
本報では,大韓民国での環境保全のための取り組みを事例とし,外国人観光者の理解において課題となる点について考察を行う。