廃棄物資源循環学会誌
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特集:高齢者のストックごみ
高齢世帯における「退蔵物」の実態に関する研究
鈴木 慎也高田 光康沼田 大輔多島 良立藤 綾子松藤 康司
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2017 年 28 巻 3 号 p. 200-209

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抄録

退蔵物の実態をその理由とともに明らかにすることを目的に,数件の訪問調査ならびに 1,037 件分のインターネットアンケート調査を実施した。その結果,77.6 % もの高齢世帯が少なくとも 1 つの退蔵物を保有していると同時に,多岐にわたる品目の退蔵が示唆された。多くの品目について,20 ~ 30 % の高齢世帯が少なくとも 1 点を退蔵していたが,本調査結果では高齢世帯とそれ以外の世帯で大きな違いは確認されなかった。ただし,高齢世帯では “もったいない意識” が強いことと,子供の独立等により住居内スペースに余裕が生まれることを背景に,退蔵する理由はそれ以外の世帯と異なることが示唆された。品目によっては,体力的に厳しいことから,家族の合意が必要等の理由もあり,高齢世帯が多岐にわたる品目を退蔵することが示唆された。

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© 2017 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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