廃棄物資源循環学会誌
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特集:情報技術による資源循環・廃棄物処理の新展開
これからの循環型社会と情報技術
小岩 真之 大沼 康宏谷山 敬一髙林 祐也切川 卓也
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2018 年 29 巻 3 号 p. 188-194

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抄録
情報技術の革新は,わが国の循環型社会の状況を大きく変えていく可能性をもつ。ライフサイクルの各段階で効率化や最適化が図られることにより,資源投入量や廃棄物発生量等を削減しながら生産性を大幅に向上させる可能性を有している他,廃棄物の適正処理,不法投棄の撲滅,リサイクルの高度化等を大幅に促進する可能性もある。
 第 1 次から第 3 次までの産業革命が大量生産・大量消費型の社会を実現・発展させてきたのに対し,第 4 次産業革命は,大量生産・大量消費型の社会そのものを変革する可能性を有しており,現在,審議中の第四次循環型社会形成推進基本計画案でも,そのことが明記されている。
 本稿では,2R (リデュース,リユース),リサイクル,適正処理 (一般廃棄物,産業廃棄物),災害時の廃棄物処理の各分野において情報技術の革新がもたらす可能性や現時点の施策等について,それぞれ個別に記載した。
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© 2018 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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