廃棄物資源循環学会誌
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特集:食品ロス半減に向けて
食品廃棄の実態把握をめぐる国際動向
―― SDG ターゲット 12.3 を中心に――
渡辺 浩平
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2020 年 31 巻 4 号 p. 232-243

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抄録
SDG ターゲット 12.3 は 「小売・消費段階の一人あたりの food waste を半減させ,生産・サプライチェーンの food loss を減少させる」 としているが,その food waste / food loss の定義や指標の設定についての動向を説明した。家庭系の food waste については組成調査により把握することが薦められているが,国際的に適用可能な方法の開発についての筆者らの取り組みを紹介した。また,食料の供給消費のすべての段階を横断した食料廃棄の総量を推計する一つの方法として,食料需給統計や栄養調査の結果を用いたものがあるが,筆者による日本における時系列データの分析や,他の研究者による類似のアプローチによる研究の結果を提示した。
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© 2020 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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