抄録
佐賀市は 2014 (平成 26) 年にバイオマス産業都市に認定された。その構想で目指す将来像として 「廃棄物であったものが,エネルギーや資源として価値を生み出しながら循環するまち」 を掲げ,佐賀市下水浄化センターでは消化ガスからの発電,汚泥から肥料製造,処理水の窒素量を調整した排出,発酵バイオガスからの二酸化炭素の分離回収,佐賀市清掃工場では焼却時の余熱利用,蒸気タービンでの発電,廃食用油からの燃料精製,排ガスから二酸化炭素の分離回収を行なっている。それぞれの施設から排出される廃棄物を資源として捉えることで 「佐賀市まるごと資源循環」 を行い,無理なく自然な形で経済と環境が両立する循環社会を目指している。