廃棄物資源循環学会誌
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特集:高含水率有機系廃棄物処理の最新技術と挑戦
高含水率有機廃棄物の固体燃料化
――汚泥の乾燥および炭化の技術動向――
小林 信介
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キーワード: 汚泥, 固体燃料化, 乾燥, 炭化
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2024 年 35 巻 2 号 p. 135-142

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抄録

本稿では高含水率有機廃梨物である汚泥の固体燃料化技術,「乾燥」と「炭化」について概説を行う。水を多く含む汚泥を固体燃料化するためには,いかに効率的に水を除去するかが課題であり,また汚泥に含まれる可燃分 (有機物) を失わないように燃料としての質 (発熟量) を向上させるのかが鍵となる。現時点において,固体燃料化は汚泥利用技術として決してメジャーではないものの,汚泥を適切に処理しながら全量を有効利用するために基盤となる技術である。近年では固体燃料化時におけるエネルギー効率向上のため,さまざまな装置やプロセスが開発されているのに加え,従来プロセスを融合した新しい乾燥プロセスや炭化プロセスが提案されはじめている。本稿ではそれらの技術について紹介する。

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© 2024 一般社団法人 廃棄物資源循環学会

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