廃棄物資源循環学会誌
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特集:プラスチックの持続可能な原料確保に向けたポテンシャル
使用済みポリスチレンのケミカルリサイクル
駒田 悟
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2024 年 35 巻 5 号 p. 341-348

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抄録

プラスチックは生活に不可欠な素材ではあるが,廃プラスチック問題,気候変動問題等を受け,リサイクル等の環境対応への取り組みが,今後より一層求められると考えられる。

 ポリスチレンは,乳酸菌飲料容器,食品トレーや包装容器等に広く用いられている。魚箱や食品発泡容器等の一部はメカニカル(マテリアル)リサイクルされており,リサイクルが進んだ樹脂の一つといえる。それでも大半が 1way で使用され,エネルギー回収目的に焼却処理されている。温室効果ガス削減のためにも循環型リサイクルが望まれる。これらを受け,当社でも環境対応技術,循環型リサイクル技術を開発中である。

 本稿では,モノマー化ケミカルリサイクル技術全般の紹介を中心に,環境対応技術への取り組み(メカニカルリサイクル,バイオマスナフサ由来のポリスチレン,植物由来添加剤ポリスチレン)についても紹介する。

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© 2024 一般社団法人 廃棄物資源循環学会

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