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ESSAY
細胞内タンパク質相互作用を標的にした低分子阻害剤をデザインする(不規則領域を標的とした経験をもとに)
小路 弘行
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2019 年 29 巻 1 号 p. 17-21

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抄録

細胞内タンパク質間相互作用(PPI)を標的にした創薬研究は、有用な探索技術が存在しておらず、数多く存在する治療法のない難病を治療するためには、細胞内PPIを攻略する技術が強く求められている。本稿では、1つの方向性として筆者が行ってきた細胞内不規則領域を標的にした低分子創薬について紹介する。不規則配列が構造をもったタンパク質と結合する際、一部が2次構造を形成して相手を認識して結合する。この認識構造を模倣する低分子化合物は、効率的に細胞内PPIに効果を発揮する。この一連の細胞内PPIを標的にした創薬における標的選抜や化合物デザインの方法について解説する。また後半に筆者が大分大学で行っている本手法を用いた創薬研究についても概説する。

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© 2019 公益社団法人 日本薬学会
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