2016 年 47 巻 2 号 p. 63-68
近年, 臨床医学教育における教員の役割は, 講義のみならず, 臨床現場での教育, 小グループでの教育, 教育上の管理運営が加わり, 増大かつ多様化している. このような状況の中で, 臨床系教員は, 臨床医学の教育業務を複数の教員で組織的に分担して実施することで, 研究業務や診療業務との両立をはかっている. 教育業績の評価方法は, このような臨床医学教育における教員の多様な業務や複雑な実施体制に対応する必要がある. さらに, 研究や診療の業績と同様に, 量的かつ質的に教育業績を評価する新しい方法の確立が必要である.