2019 年 50 巻 1 号 p. 033-040
本稿では将来構想の1つとして, コミュニティ形成へのICT活用を論じる. 現状, 学会大会や研修会等のWeb活用をはじめ, 他学会と比較してICT活用の改善の余地がある. 10年後を見据えた構想として, 医学教育における種々のテーマ (シミュレーションやeラーニング等) に特化したSIG (Special Interest Group) 設立などが挙げられる. さらに, VRやARの活用, デジタルバッジを利用した生涯学習の支援など, 日々発展しつつある技術に対する情報を取り入れ, かつ学会員に対する支援体制をも整えていくことが期待される. これにより, 次世代の医学教育コミュニティ形成を支援することが可能になると考える.