2022 年 53 巻 4 号 p. 353-360
マギル大学のWhole Person Care教育は, コア・カリキュラムとして実践されている. その中核である「マインドフルネスにある臨床実践コース」では, 学生が「何も知らない」状態から「知っている」状態へ, そして「実感する」体験を提供し, それを「実践する」優れた医師を育成することを目標にしている. このコースにおいてコア・コンセプトであるマインドフルネスにある深い気づきと臨床的調和を概説した. その教育は様々な演習やワークを通して学生が体験学修できるように構成されている. 日々の生活で身体感覚, 思考, 感情に気づきを深め, コミュニケーションの態度を自覚しながら, 学生がWhole Person Careを実践できるように取り組まれている.