医学教育
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特集 : 歩みを止めないウクライナの医学教育-空襲警報の下で
平和な時代から戦争へ, ウクライナのプライマリーヘルスケアシステムと教育
テチアーナ ハラシェンコ
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2022 年 53 巻 6 号 p. 516-520

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抄録

 プライマリ・ケアとは, 健康上の問題や課題で緊急対応を要しない場合に, 医療システムの中で最初に, そして継続して提供される医療のことを指す. ソビエト社会主義共和国連邦 (USSR) の崩壊後, ウクライナは独立を果たし, より新しいプライマリ・ケア制度への移行を開始した. 長い道のりではあったが, ウクライナは, 現在, 電子医療サービスや新しい設備・機器, プライマリ・ケア医への高い給与など, 最適なプライマリ・ケアを提供する体制を整備している. ウクライナでは, 個々の家庭医は1,800~2,000人の患者を担当し, 診療所で医療を提供している. さらに, 患者のニーズに合わせて遠隔診療も行っている. 戦争は, デジタル化が進んでいたプライマリ・ケアのシステム構築をさらに促進した. それによってウクライナのさまざまな地域において, より適切な医療が提供されている.

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© 2022 日本医学教育学会
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