医学教育
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卒前・卒後外来診療教育の実施状況に関する全国調査
武田 裕子大滝 純司松村 真司田坂 佳千中村 俊夫岩崎 榮福井 次矢
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2003 年 34 巻 4 号 p. 245-249

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抄録

プライマリ・ケアに属する健康上の諸問題の多くは外来診療で扱われるため, 外来教育の充実が必須である. わが国の医学教育において, プライマリ・ケア領域の内科外来診療教育がどのように行われているか, 全国の大学医学部・医科大学80校並びに臨床研修指定病院389施設を対象に調査研究を行った. 調査は平成13年2月に郵送法による記名自記式の質問紙により実施された. 卒前教育では, 回答のあった65大学の78.5%にあたる51大学が外来教育を行っていたが, 外来教育を受ける学年や講義・実習の時間数は大学間で大きな開きがあった. 卒後臨床研修で外来教育を行っているという回答が得られたのは, 一部実施も含めて104施設 (26.7%) にすぎなかった.

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