数学教育学会誌
Online ISSN : 2434-8899
Print ISSN : 1349-7332
見取図の問題における解答方法と誤った図形認識に関する研究
松崎 和孝
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 54 巻 1-2 号 p. 13-22

詳細
抄録
2012 年度より実施された新たな高等学校学習指導要領において,数学A にオイラーの多 面体定理が加わったため,いくつかのオイラーの多面体定理に関する教材を開発した.凸でない 多面体の見取図においてオイラー数を求めるためには,頂点・辺・面の個数を正確に数えること が重要であるが,頂点・辺・面の個数を大学生に数えさせたところ,正答率が低かった.このよ うなことから,大学生の解答内容および誤答を分析した結果,解答方法と頂点・辺・面について の誤った図形認識にそれぞれ共通点があることが判明した.
著者関連情報
© 2013 (一社)数学教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top