メソドロジー研究部会報告論集
Online ISSN : 2759-5684
質問紙調査における相関係数の解釈について
水本 篤
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2012 年 2 巻 p. 63-73

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抄録
本稿では,Dörnyei (2001) の「質問紙を用いた相関係数で,0.3–0.5であれば,ある程度意味がある」という主張に対して,相関係数の希薄化の観点から,理論的な説明に加えて,Rを用いたシミュレーションで経験的に検証を行った。シミュレーションの結果,信頼性係数が低い尺度を使って相関係数を求める場合には,相関係数の希薄化が起こり,相関係数で 0.3–0.5 の値が得られた場合には,ある程度の意味を持つ相関があると解釈できるということがわかった。
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© 2012 外国語教育メディア学会(LET)関西支部メソドロジー研究部会
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