衛生動物
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同一薬量の高濃度部分処理と低濃度全面処理のイエバエ成虫に対する効力の比較について
平社 俊之助
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1959 年 10 巻 3 号 p. 201-209

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抄録
数種の殺虫剤, 特にdiazinonついて, 同一の薬量を低濃度にて全面に処理した場合と狭い面積に高濃度に部分処理した時の効力をイエバエ成虫を用い室内的に比較検討した.一般に, 単位面積当りの薬量が多い場合は, 広範囲に均一に処理したものの方が部分的に高濃度を処理したものより優れた効果が得られるが, 処理後の日数が経過するにつれ後者が高い効果が得られる.しかし, この効果の変動の状態は薬量および残留期間によつて異つて来る.本報では, この問題について少しく検討を加えた.
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© 1959 日本衛生動物学会
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