抄録
チクングニアウイルスを, Rosen-Gubler法によって, 蚊の胸部背面に微量接種して, ウイルスの感受性および増殖のパターンを検討した。蚊はチカイエカ(Culex pipiens molestus)の雄を使用した。経日的に10匹ずつプールし, それらのホモジネートを用いて, BHK-21継代細胞によるプラク法によってウイルス定量を行った。ウイルス増殖は2日目より認められ, 7日目に最高に達した。このときのウイルス増殖量は, 接種ウイルス量のおよそ1000倍であり, 高い感受性を示した。